日光社参のための特別な道
日光御成道(にっこうおなりみち)は、本郷追分(東京都文京区)から、幸手宿(埼玉県幸手市)の手前で日光街道に合流するまでの12里30町(約48km)の街道です。
もともとは鎌倉時代の奥州へ通じる幹線道路「鎌倉街道中道(かまくらかいどうなかつみち)」でした。
時代は移り慶長5年(1600年)、この道を北上して上杉征伐へ向かった徳川家康は、小山宿(栃木県小山市)で石田三成挙兵を知り、直ちに引き返して関ヶ原の合戦で勝利、やがて征夷大将軍に任ぜられ江戸幕府を開くのです。
家康は、その遺言により日光東照宮に祀られました。以来、歴代将軍の日光社参が幕府の大切な行事となります。
そのための特別な道が「日光御成道」なのです。
天下取りの戦に勝利する始まりの道、縁起の良い道である「日光御成道」。川口宿、鳩ヶ谷宿の名残を“御成道さんぽ”で訪ねてみませんか。
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